水を飲もうと思って臭いがきつい、色が気になると思ったことはないでしょうか。水は管理の仕方によっては腐ってしまって飲めなくなることがあります。水が腐る原因や腐らせないための方法を知っていると対策できるので安心です。水の種類や使い方によって腐りやすさが異なります。この記事では水を安全に飲むコツも解説します。




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水は腐ることはある?

水は純粋な状態であれば本来は腐ることがありません。水道水では塩素などによる除菌や活性炭処理などをしていて、残留塩素の基準を設けることにより腐りにくい水が供給されています。

しかし、市販のミネラルウォーターや天然水の場合には、水が腐る可能性がないわけではありません。水そのものが腐るわけではなく、水に含まれている成分が腐敗して腐ったような状態になります。一度、口をつけたペットボトルの水には口から有機物がペットボトルに混入するため、そのまま放置していると腐る可能性があります。



水が腐った時の特徴

水が腐ると何が起こるのかがわからない人もいるでしょう。腐った水を飲むと体調を崩す恐れがあるので、水が腐ったかどうかを判断できることは大切です。ここでは水が腐ったときにどのような状態になるのかを解説します。



臭いがする

水は純粋な状態であれば臭いがしません。水が腐ったときには、水の中に混入していた成分が腐敗してカビ臭や金属臭などが発生します。水道水ではしばらく水を使っていなかったときに金属臭が発生することもあるため、しばらく水を流してから汲み直すと改善する可能性があります。汲み置きした水やミネラルウォーターに臭いがあるときには、水の中に含まれている有機物が腐敗した可能性があるので飲まないようにしましょう。



着色する

水はきれいなときには無色透明です。腐敗して細菌が繁殖すると、細菌が産生する着色物質によって緑色やピンク色などに変色する場合があります。濁りを生じることも多いので、色や透明感に違和感があったら腐っていると考えた方が良いでしょう。また、水道水にも色が付く可能性があります。この場合には水が腐ったわけではなく、ゴムパッキンや配管などの劣化が原因で起きていると考えられるので、当局に連絡して対応してもらいましょう。



味や性状が変わる

水を飲もうとしたときや、飲んでみたときに違和感があるときには腐っている可能性があります。水が腐って細菌が繁殖すると、味や性状が変わることがあります。雑菌によって産生された物質によってもたらされる変化です。ペットボトルの水だけでなく、水道水でも汲み置きをするとぬめりが出てくる場合があります。必ずしも臭いを伴うわけではないので注意が必要です。ぬるぬるしている状況があったら水が腐ったと判断した方が良いでしょう。



水が腐る3つの原因

水が腐るのには原因があります。水自体は腐ることがないので、水の中に入っているものが問題を引き起こしています。原因がわかれば対策を立てることが可能です。ここでは水が腐って飲めなくなる原因を紹介します。



細菌などの繁殖

水の臭いや着色などが起こって腐ってしまうのは、水中での細菌の繁殖が原因の一つです。水に細菌と栄養源が混入すると繁殖してしまいます。多くの細菌は20℃〜50℃程度の温度で増殖しやすいため、常温で水を放置していると細菌が増える可能性が高くなります。殺菌されたペットボトルの水なら、開封しなければ細菌の繁殖が起こることはあまりありません。しかし、開封すると空気中から雑菌が混入するので腐りやすくなります。



塩素濃度の減少

水道水の場合には残留塩素濃度が低下すると水が腐りやすくなります。残留塩素は水道水の消毒に使用した塩素のことです。水道法施行規則によって、蛇口から出てきた水には0.1mg/L以上の遊離残留塩素が含まれていなければならないと定められています。塩素濃度が低下すると細菌が繁殖しやすくなるので注意が必要です。残留塩素は水道水を煮沸したり、日光を当てたり、レモンを加えたりすると減少するため、腐る可能性が高くなります。



開封後の不適切な管理

ペットボトルなどの密封されている容器内の水は、開封後に適切な管理をしていないと腐る可能性があります。清涼飲料水のデータでは、開封すると19%の確率で細菌が発生することが実験的に示されています。口を付けてペットボトルから飲んだときには、細菌が発生する確率は約2.5倍の51%です。開封すると細菌が混入するので、すぐに飲みきるか、冷蔵して細菌が繁殖しにくい状態で保管することが大切です。



腐った水を飲んだ時の対処方法

腐った水を飲んだときには食中毒になる可能性があります。水に混入した細菌が有毒な場合には、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が発生する場合があります。すぐに症状が出ないこともありますが、潜伏期間が長い細菌もいるので1週間くらいは様子を見た方が良いでしょう。

腐った水を飲んだときには医療機関を受診して、医師の指示に従いましょう。市販薬で対症療法をすることもできますが、食中毒のときには体内や消化管に入ってしまった細菌を追い出すことが重要です。下痢になったからといって下痢止めを飲むと回復が遅くなる可能性もあるので、医師の指示を仰ぐのがおすすめです。



水は何日ぐらいで腐る?

水が腐るまでにかかる期間は、水の種類によって違いがあります。水を沸騰させたかどうかによる違いもあるので注意が必要です。ここでは水を安心して保存できる期間が何日くらいなのかを解説します。



ウォーターサーバーやペットボトルの水の場合

ウォーターサーバーやペットボトルの水では殺菌された状態で密封されているため、長期保存できるのが一般的です。長期保存水の場合には5〜10年の賞味期限です。一般的なミネラルウォーターでも約2年の賞味期限になっています。ただし、賞味期限が切れてしまったからといってすぐに水が腐るわけではありません。あくまで賞味期限はおいしく飲める期限なので、実際にはもっと長い間、水を腐らせずに済むでしょう。ただし、賞味期限が切れた水は品質が保証されないため、できるだけ早めに消費することをおすすめします。



水道水の場合

水道水は殺菌された状態でパックされているわけではありません。蛇口から出して容器に入れて保存することになり、細菌の混入リスクがあります。水道水は残留塩素の影響によってある程度の衛生状態を保つことができます。常温で保存すると3日程度が腐らない目安です。水道水を容器に入れて冷蔵庫で保管すれば、10日程度は保存できます。ただし、水道水を浄水器に通してしまうと塩素濃度が低下してしまうので長期保存はできません。



沸騰させた水の場合

水道水を沸騰させると残留塩素が抜けてしまうため、水の保存性は低下します。1〜2日のうちに飲みきるようにするのがおすすめです。容器ごと加熱して殺菌された状態になっていれば市販のミネラルウォーターなどと同様に長持ちする可能性はあります。しかし、衛生管理された環境で煮沸消毒をしたわけではないので、長期保存できるとは限りません。水道水と比較しても腐りやすい状態の水なので、早めに使い切るようにしましょう。



水を長持ちさせる3つの方法

水は保管方法の工夫をすれば長持ちさせることが可能です。ペットボトルの水でも水道水でも、常温でそのまま放置していると腐る可能性が高くなります。ここでは水を長持ちさせるのに有効な方法を3つ紹介します。



開封しない

ペットボトルのような市販のパックされた水は開封しなければ長持ちします。殺菌処理されたペットボトルの水なら、開封して細菌を混入させなければ基本的に腐りません。殺菌が不十分だったり、密封できていなかったりすると腐る場合もあります。もし未開封の水が賞味期限以内なのに腐っていたなら、メーカーに問い合わせて対応を求めましょう。



冷蔵する

水道水や開封後のペットボトルの水などの、外気に触れた水は冷蔵保存して長持ちさせるのがおすすめです。温度を低くすれば細菌が繁殖しにくくなるので日持ちが良くなります。飲みかけの水はすぐに冷蔵庫に入れて冷やしておくのがおすすめです。ただし、なるべく早めに飲み切るようにしましょう。



口飲みをしない

ペットボトルから水を飲むときには、口を直接付けると細菌が混入しやすくなるので日持ちが悪くなります。コップに注いで飲むようにして、ペットボトルに細菌が入らないようにすると長持ちします。



ペットボトルの水に賞味期限がある理由

ペットボトルの水は殺菌後に密封されていれば細菌が繁殖する可能性がないため賞味期限は無限と考えるかもしれません。しかし、ペットボトルの水には賞味期限があるのが一般的です。

賞味期限とは定められた方法で保存したときに品質が十分に保持できる期限です。食品衛生基準では、品質が急速に劣化しやすい食品以外について賞味期限の年月日を表示することを求めています。実際には飲料水の賞味期限は条件を満たせば省略が可能です。しかし、ペットボトルの臭い移りなどによる品質の低下の可能性があるため、賞味期限を設けるのが一般的になっています。



よくある質問

水をいつまで飲めるのかについて疑問が生じることはよくあります。腐ってしまった水を飲まないようにするためにも、基本的な知識を付けることは大切です。ここでは水の安全性についてよくある質問と回答をまとめました。



賞味期限が切れた水は飲まない方が良いですか?

賞味期限が切れたとしても水が腐るとは限りませんが、メーカーは水の味わいを保証しません。未開封の状態であれば賞味期限が切れていても飲める可能性はあります。ただ、味が悪くなってしまっている場合もあるのでおすすめはできません。色がついている、臭いがするといったときには健康リスクがあるので飲まない方が良いでしょう。



備蓄水は期限が切れたら捨てるしかありませんか?

備蓄水は地震などの災害対策に大切です。未開封なら水は腐りにくいですが、長期間の保存をするとリスクはあります。備蓄水はローリングストックにするのがおすすめです。定期的に新しい水を購入し、古い水は賞味期限内に飲んだり、料理に使ったりして、いつも新しい水を備蓄するようにしましょう。



ウォーターサーバーなら水が腐ることはありませんか?

ウォーターサーバーでも水が腐ることがあります。ウォーターサーバーに衛生機能が搭載されていなかったり、ボトルを本体に接続してからずっと使っていなかったりすると、細菌が混入する可能性があるので注意が必要です。ウォーターサーバーの水のボトルは備蓄水として使えますが、接続後は衛生管理が欠かせません。



飲料品なら“LIFEDRINK”

水道水は放置していると腐るリスクがあります。安全に美味しく飲める飲料品が欲しいなら殺菌されていて安心のペットボトル飲料がおすすめです。LIFEDRINKでは国産天然水の彩水を定期便で購入できます。普段の飲み水として使用して、いつも新しいペットボトルの水を持つようにすると腐る心配はありません。さらに、ローリングストックを活用することで、常に新鮮な飲料水を確保しつつ、非常時にも備えることができます。LIFEDRINKでは緑茶や麦茶などの飲料品も取り扱っているので、日常的に必要な飲み物を調達するのに活用しましょう。

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まとめ

水そのものは腐ることはありません。しかし、水に細菌と有機物が混入すると腐って臭いがしたり、色が付いたりする場合があります。水を腐らせないためには、新しい水を常に持つことが重要です。水道水も2日~3日程度は問題ありませんが、開封していないペットボトルの水なら賞味期限まで保存ができます。水が腐って不快な思いをしないためにも、水の保存にはペットボトルを選ぶのがおすすめです。



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参照元:

水道法第4条及び第22条等の関係について|厚生労働省

水道水と貯水槽の衛生管理 – 一般財団法人 東京顕微鏡院

清涼飲料水ハンドブック

水道法 | e-Gov法令検索

水道水に、臭い(かび臭、金気臭、シンナー臭など)があるのですが、どうしてでしょうか? – 北九州市上下水道局

水道水に色が付いてる?!と思ったら…/兵庫県小野市行政サイト

水道水を汲み置きした容器がヌルヌルするが?|三島市

食中毒細菌の増殖と環境~温度編~ – 食品・検便・アスベスト分析・受託試験の食環境衛生研究所

水道水の保存期間はどれくらいですか。|鹿児島市

三重県|公営企業(水道用水供給・工業用水道):5.知っておくと便利な水道まめ知識

川崎市 : 水道水の水質(残留塩素)に関する情報について知りたい。

食中毒になるとしたら、何時間後くらいに具合が悪くなるのですか?【食品安全FAQ】  東京都保健医療局

防災備蓄用の水は賞味期限が切れたら使用できなくなりますか。:農林水産省

消費期限と賞味期限:農林水産省

水道水、意外と保存が可能です 警視庁

食品表示基準 | e-Gov法令検索

災害時に備えた食品ストックガイド:農林水産省