粉ミルクで赤ちゃんのミルク作りを始めるときには、水道水をそのまま使って良いのかが気になるでしょう。安全なミルクを作るには水道水でも大丈夫ですが、他の水も候補にできます。この記事では赤ちゃんのミルク作りに適している水の種類と選び方をご紹介します。水道水を使用するときの注意点もまとめたので活用してください。
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目次
ミルク作りに水道水を使っても良い?
赤ちゃんのミルクは水道水で作っても問題ありません。日本の水道水は世界的に見ても安全性が高いからです。粉ミルクのメーカーも水道水の利用を想定しています。ここでは日本の水道水と粉ミルクの関係を解説します。
日本の水道水は厳しい基準が設けられている
日本で水道水を赤ちゃんのミルク作りに使用して良いのは、水質基準項目が厳しく定められているからです。水道法に基づいて、水質管理目標設定項目と要検討項目が定められています。健康関連31項目と生活上支障関連の20項目について基準を満たした水が水道の蛇口から出てきているので、ミルク作りにも安心して利用できます。
粉ミルクは水道水が使われることを想定されている
粉ミルクは日本の水道水に含まれているミネラルが加わることを想定した配合で製造されています。日本の水道水は軟水で、カルシウムやマグネシウムの含有量が少ないのが一般的です。株式会社明治では硬度120以下、できれば60以下の水を使用することを推奨しています。日本では大半の地域でこの硬度基準を満たしているので水道水で問題ありません。
水道水は煮沸し、70℃以上のお湯を用いると安心
粉ミルクで赤ちゃんのミルクを作るときには、水道水を煮沸してから湯冷ましにするのが安心です。水道水を使う際、塩素や不純物が気になる場合は少なくとも10分は煮沸させるようにしましょう。粉ミルク自体は無菌になっているわけではなく、サルモネラ菌やサカザキ菌などの細菌が存在する可能性があります。70℃以上のお湯を用いて粉ミルクを溶かし、その後、流水等で授乳できる温度まで短時間で冷やした状態でミルク作りをすれば上記の菌に感染するリスクを減らすことができます。また、水道水に含まれている塩素やトリハロメタンも除去できるので安心です。
ミルクを作るときの水の選び方と注意点
水道水以外にも赤ちゃんのミルクを作るのに適している水があります。浄水、ミネラルウォーター、ピュアウォーター(RO水)なら安心です。ここではミルク作りに適している4種類の水について、選び方と注意点がわかるポイントを紹介します。
水道水
水道水はミルク作りに適している水です。安全性の高い水が供給されているので安心して使えます。日本の水道水は軟水で、全国平均は48.9mg/Lです。30~50mg/Lの軟水の地域が多いので、カルシウムやマグネシウムの量が問題になることはあまりありません。埼玉県、千葉県、熊本県では硬度が80mg/L以上で他の地域に比べて高いですが、株式会社明治の基準を考えると問題のない硬度です。
ただし、水道水に含まれている塩素やトリハロメタンの残留が赤ちゃんに影響を及ぼす可能性はゼロではありません。水道水をミルク作りに使用するときには十分に煮沸して除去するか、フィルターなどで浄水して使用するのが望ましい使い方です。
浄水
水道水をRO膜などによって不純物を除去した浄水は、赤ちゃんのミルク作りにおすすめです。浄水器の有害物質や不純物の除去機能は、製品によって異なる点に注意が必要です。日本では浄水器についてJIS規格が設けられています。家庭用浄水器試験方法(JIS S 3201)や家庭用逆浸透膜浄水器製品規格(JIS S 3242)などによって、一定以上の品質管理をする体制が整えられているので、規格を満たす浄水器なら安心して使用可能です。
世界的にはNSF認証を受けることで世界標準の水の安全性を担保する仕組みがあります。基準を満たしている浄水は安全ですが、カートリッジ等の費用が継続的にかかり、機器のメンテナンスも必要になるのがデメリットです。
ミネラルウォーター
ミネラルウォーターは水のみを原料とする清涼飲料水です。カルシウム等や炭酸などの添加は認められています。地中でミネラル分が溶解した地下水で、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の処理をしていないものをナチュラルミネラルウォーターと呼び、地中でミネラル分が溶解した地下水で、ろ過、沈殿、加熱殺菌の他、オゾン殺菌・紫外線殺菌・ミネラル分調整・ブレンド等を行ったものをミネラルウォーターと呼びます。殺菌処理が行なわれていて、ペットボトルでも販売されている製品です。
ミネラルウォーターは水道水と違って煮沸しなくてもミルク作りの一部に使えるのがメリットです。ペットボトルなら外出先でも調乳できますが、水道水に比べるとコストパフォーマンスは高くありません。硬度の高いミネラルウォーターの場合には赤ちゃんがお腹の調子を崩す可能性があるので、硬水の商品は避けるのがおすすめです。
ピュアウォーター(RO水)
ピュアウォーターは、RO水とも呼ばれる逆浸透膜で処理された純度の高い水です。ピュアウォーターはペットボトルでの購入やウォーターサーバーの導入によって手に入れられます。逆浸透膜で処理して精製し、不純物もミネラルも減らしています。細菌やウイルスなどを除去できるフィルターを通しているので、安全性が高いのがピュアウォーターの魅力です。
ミネラルを除去しているため、お腹が弱い赤ちゃんへの調乳にも適している水です。ただ、粉ミルクは水道水に含まれているミネラルを一緒に摂取できることを想定しているので、ピュアウォーターを使うとミネラル不足になる可能性があります。栄養管理の仕方を考えながら使う必要がある水です。
ミルク作りのときの水の使い方
ミルク作りでは赤ちゃんにとって安心のミルクにすることが重要です。水の使い方によって安全性に違いが生じるので注意しましょう。ここでは安心して赤ちゃんに与えられるミルク作りのための水の使い方を紹介します。
70℃以上のお湯でミルク作りをする
粉ミルクを溶かしてミルク作りをするときには、70℃以上のお湯を使うことが大切です。粉ミルクの製品は滅菌されているわけではないので、高温のお湯を使って処理することで細菌感染のリスクを減らせます。どの種類の水を使うときにも、一度70℃以上に加熱してから粉ミルクに加えて溶かすのが安全な使い方です。
調乳したら人肌くらいに冷ます
粉ミルクで調乳をしたら、熱いまま赤ちゃんに与えるのは厳禁です。人肌くらいに冷ましてから飲ませましょう。調乳した後で容器の温度を確認する方法もありますが、ボトルから数滴出してみて人肌になっていることをチェックするのがより安心な方法です。お腹が空いた赤ちゃんがミルクをせがむかもしれませんが、高温で調整したミルクを直接与えると火傷します。ボトルごと水や氷水に浸けて冷やすといった工夫で早く与えられるようになります。
水道水は煮沸する
日本の水道水は残留塩素やトリハロメタンなどの揮発性がある有害物質が含まれているので、十分に沸騰させて除去してからミルク作りに使うことが大切です。沸騰してから数分間でトリハロメタンの濃度はほぼゼロになります。
飲料品なら“LIFEDRINK”
”LIFEDRINK”の彩水は、赤ちゃんのミルク作りにおすすめです。彩水は、赤ちゃんでも安心して飲める軟水のすっきりしたナチュラルミネラルウォーターです。採水地によって硬度は違いますが、約16mg/L~72mg/Lなので粉ミルクからミルクを作ることに適している範囲に入っています。
水道水は残留塩素やトリハロメタンなどを除去するために十分に沸騰させる必要がありますが、彩水ならその心配はなく、煮沸させる必要はありません。時短でミルクを作れるように、常備しておくのがおすすめです。
※ペットボトルの飲料を容器ごと温めると、容器が変形したり、破裂したりする可能性があり、大変危険です。ご家庭では、容器のまま温めることは絶対にお止めください。
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まとめ
日本の水道水は衛生基準が厳しいので、赤ちゃんのミルク作りにも水道水を安心して使えます。ただし、残留塩素などのリスクをなくし、粉ミルクの衛生面の問題を解決するためには、粉ミルクを溶かす際に煮沸した70℃以上のお湯を使用したり、その後湯冷ましとして使ったりするのがおすすめです。また、水道水だけでなくミネラルウォーターなどもミルク作りには使えるので、シーンごとに使いやすい水を活用しましょう。
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参照元:
弊社粉ミルクの調乳に使用する水(お湯)について | 明治からのご案内 | ほほえみクラブ 育児応援サイト
粉ミルクを作る時はどのような水を使ったらよいですか | 明治 Q&Aよくあるご質問
粉ミルク(乳児用調整粉乳)を70℃以上のお湯で溶かすワケを知っていますか? 横浜市
水質<水道水の安全性・その他> | よくある質問 | 東京都水道局
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