白湯の正しい作り方をご存知でしょうか。正しい作り方はもちろん、簡単に作るための手順、白湯の効果やお湯との違いなどをご紹介します。また、おすすめの飲み方や知っておきたい注意点も解説。白湯について知り、おいしく飲みましょう。
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目次
白湯とはどんなもの？
一度沸騰させた水を、50℃程度まで冷ました飲み物を、白湯と呼びます。「さゆ」「しらゆ」「はくとう」などと呼ばれますが、飲み物として読む場合には、多くの場合「さゆ」と呼びます。水以外何もいれず、水だけで作ります。
美容や体に良い、と話題になったこともありますが、一度沸騰させなければならないため、習慣にはできなかったという方もいるかもしれません。しかし白湯は毎日飲んでこそ、効果が得られるともされています。
「白湯」と「お湯」の違い
お湯の定義は常温よりも高い温度の水のことをいいます。明確に定められているわけではありませんが、一般的に水を40℃以上に温めたものを「お湯」と呼びます。40℃以上になればよいので必ずしも沸騰させる必要はありません。一方「白湯」は、一度沸騰させたお湯のことをいいます。
「お湯」は沸騰させる必要がないため、水道水を使用した場合には不純物が含まれたままになることも。水道水は、衛生的に保つために塩素消毒が行なわれています。水道水はカルキくさい、といわれるのはそのためです。
「白湯」は沸騰させているので、残留塩素などが取り除かれ、カルキ臭のしないおいしい水になります。
正しい白湯の作り方
先ほど、一度沸騰させたお湯を「白湯」とご紹介しましたが、一般的には一度沸騰させてから50℃程度まで冷ましたお湯のことを「白湯」と呼びます。
白湯は具体的にどのように作れば良いのでしょうか。白湯の正しい作り方をご紹介します。
1. やかんや鍋に水道水を入れる
2. 沸騰したら、ふたを外す
3. 10分～15分程度、さらに沸かす
4. 50℃程度まで冷ます
10分程度沸騰させることから、水分が蒸発します。多めの水を注いで作ると良いでしょう。
白湯を作る際に沸騰させる理由
道水には、衛生を保つために塩素消毒されています。そのため、白湯を作る際に水道水を使用する場合には、水分中に含まれるカルキなどの不純物を取り除くために、10分〜15分程度沸騰させましょう。
特に不純物に含まれるトリハロメタンは、水温が上昇することで増加する性質を持ち、沸騰して5分程すると一時的に水中濃度が上昇します。そのため5分程度で沸騰を止めてしまうと、逆にトリハロメタンが増加してしまうので注意が必要です。5分を超えてさらに沸騰を続けると蒸発するため、除去することが可能です。
水道水以外であれば沸騰は不要
先ほど、一度沸騰させたお湯を「白湯」とご紹介しましたが、一般的には一度沸騰させてから50℃程度まで冷ましたお湯のことを「白湯」と呼びます。
白湯は具体的にどのように作れば良いのでしょうか。白湯の正しい作り方をご紹介します。
天然水とミネラルウォーターの違い
ミネラルウォーターや浄水を使用して作る場合には、不純物を取り除く必要がありません。沸騰がいらず、50℃程度の温度になるまで温めるだけで白湯（※）を作ることができます。電子レンジでも簡単に作れます。
白湯の効果は、内臓を温め基礎代謝を向上させることで得られると考えられています。そのため、不純物が含まれていなければ、単純に50℃程度まで温めるだけで白湯として飲むことができるのです。
※厳密にいうとお湯ですが、ここでは白湯としてご紹介します
白湯を作る際の適切な温度
白湯の温度は50℃前後が適温とされています。前述したように、内臓を温め基礎代謝を向上させることが目的です。ぬるすぎると内臓を温めるところまでいかず、効果が半減する可能性があります。逆に熱すぎると、やけどすることもあるでしょう。50～60℃程度にして飲むのがおすすめです。
白湯を飲むことで得られる効果
白湯を飲むと体に良いと言われますが、具体的には以下のような効果が期待できるといわれています。
・消化力アップ
・冷え性改善
・便秘の解消
・美肌効果
・ダイエット効果
消化力アップ
白湯を飲み、内臓が温まると胃腸が活性化して消化力がアップします。胃腸に溜まった老廃物が排出されやすくなります。
冷え性改善
末梢の血行が悪く、冷え性に悩んでいる方も多いでしょう。冷え性の原因としてホルモンバランスや自律神経の乱れが挙げられます。また冷たい飲み物を飲み過ぎて冷え性になる場合もあります。
白湯を飲むと体を内臓から温めることができ、血行も促進されます。習慣にすると冷え性の改善も期待できるでしょう。
便秘の解消
温かい白湯を飲むことで胃腸が温まって活性化し、老廃物の排泄がスムーズになります。便秘で悩んでいる方は白湯を習慣化し、老廃物の排泄を促すと良いでしょう。
美肌効果
白湯は、腸内にある毒素の浄化や排泄を促す効果があります。腸内環境が整うことで、胃腸トラブルが減り美肌効果が期待できます。また体が温まり血行が改善されると、肌全体に栄養素が行き渡るためより健康な肌を目指しやすくなるでしょう。
ダイエット効果
白湯は、内臓を温めるため基礎代謝が向上します。脂肪も燃焼しやすくなり、老廃物を排出させる作用からむくみ改善も期待できます。
簡単な白湯の作り方
白湯の正しい作り方はご紹介しましたが、沸騰させた状態で10分、冷めるのを待つなど、時間もある程度必要になるため続けられなかった、という経験を持つ方もいるかもしれません。長く続けるためには、簡単に作れる手順を知ることが重要です。以下の2種類の方法から、簡単な白湯の作り方をご紹介します。
・やかんで白湯を作る手順
・電子レンジで白湯を作る手順
やかんで白湯を作る手順
やかんで白湯を作る場合に、水道水を使用すると、カルキなどの不純物を取り除くために10分程度沸騰させなければなりません。簡単に作るためには、不純物が含まれていないミネラルウォーターや浄水を使用しましょう。
1. やかんにミネラルウォーターや浄水を入れる
2. 50℃程度になるまで温める
沸騰させる必要がなく、50℃程度になるまで温めるだけで簡単に白湯が作れます。
電子レンジで白湯を作る手順
電子レンジで白湯を作ることができれば、さらに簡単です。コップ1杯の白湯を作る手順をご紹介します。
1. 電子レンジ使用可能なコップに200ml程度、ミネラルウォーターや浄水を注ぐ
2. 50℃程度になるまで温める
ミネラルウォーターや浄水は水道水と異なり、不純物を取り除く必要がありません。
温める時間は、電子レンジのワット数によって異なります。目安としては500wで2分、600wで1分30秒、700wで1分です。この方法であれば、忙しい朝でも簡単に白湯を楽しめるでしょう。
白湯のおすすめの飲み方
体や美容のために白湯を飲みたいという場合には、以下のタイミングで飲むのがおすすめです。
・起床時にコップ1杯分飲む
・就寝時にコップ1杯分飲む
その理由についてご紹介します。
起床時にコップ1杯分飲む
就寝中に体内の水分を失うため、起床時は白湯を飲むベストタイミング。水分を補給しながら、冷えている内臓を温めて消化機能を活性化させましょう。起床時は胃腸も目覚めさせるために、10～20分くらいかけてゆっくりと飲み、体温を上げて血行を促しましょう。
就寝時にコップ1杯分飲む
白湯は、体が温まり副交感神経を優位にします。心身をリラックスさせ、安眠を促す効果があります。血行も良くなるため、寝つきも良くなることも期待できます。 夜中にトイレに起きることを避けるため、寝る30分以上前に飲むことをおすすめします。
白湯を飲む際の注意点は？
白湯も、飲み方を間違えると体に悪影響を与える可能性があります。飲む際の注意点は以下の4つです。
・飲みすぎはむくみの原因になる
・1日に飲む量は600～800mlを目安に
・下痢になることがある
・寝る30分以上前に飲む
飲みすぎはむくみの原因になる
むくみの原因のひとつに、水分を摂りすぎがあります。大量に飲むことで、むくみになる可能性があります。白湯に限らず飲み過ぎはよくありません。
1日に飲む量は600～800mlを目安に
人間が1日に必要とする水分量は約1.5～2Lとされています。食事などからも水分を摂るため、白湯として飲むのは600～800ml程度が良いでしょう。白湯を飲みすぎると、デトックス効果も高いことから、必要な栄養素まで流れてしまうことも。胃液が薄くなり、消化不良を起こすこともあります。
下痢になることがある
白湯の持つデトックス効果から、下痢になることもあります。胃腸が活性化され、老廃物の排出が促されて起こります。内臓がリフレッシュされている証拠で、腸内環境が良くなることで、肌の調子も整うでしょう。
寝る30分以上前に飲む
白湯は副交感神経を優位にし、安眠効果が期待できるものの、就寝の直前に飲むと、寝ている途中にトイレで目を覚ましてしまうことも。寝不足とならないよう、寝る30分以上前に飲むのがおすすめです。
白湯を作るならおいしい天然水で
白湯は水道水で作ることもできますが、カルキなどの不純物を取り除くために、10分以上沸騰が必要になります。しかし、天然水であれば不純物が含まれていないため、沸騰時間が必要なく簡単に作れます。白湯を毎日の習慣とするなら、おいしい天然水で作りましょう。
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まとめ
白湯についてご紹介しました。体や美容に良いとブームになったこともありますが、なぜ良いのか、具体的にどのような効果があるのか知っておくことで、意識的に飲むこともできるでしょう。白湯の飲み方にも注意点があります。多量に飲みすぎると、体に悪影響を及ぼすこともあるため、飲み過ぎには注意しましょう。健康は1日にしてならず。継続することで、効果を感じられるでしょう。毎日、白湯を飲み続けるには、白湯を簡単に作る方法を知っておくこともポイントのひとつです。不純物が含まれていない、おいしい天然水で簡単に白湯を作りましょう。
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参照元：
便秘を改善！？「白湯」の効果とは？ | NHK健康チャンネル
